映画「ヴィーガンズ・ハム」の感想

2024-02-02 映画

1月28日
U-NEXTで視聴
ネタバレあり
 
タイトルと予告編が最高でポスターもかっこよかったからずっと見たいと思っていたので視聴。
珍しくポスターのシーンがそのまま本編に出てきてびっくりした。
思っていたよりブラックコメディに寄っていたけど、タイトル通りで予告編で期待していた内容を全部やってくれるからすごく面白かった。
 


 

あらすじ

街の小さな精肉店をやっている夫婦のヴィンセントとソフィーはある日店をヴィーガン活動家に荒らされる。大規模な精肉店をやっている友人に金銭面のことを相談しに行った帰りに店を襲ったヴィーガンを見つけ衝動的に殺害してしまう。夫のヴィンセントは証拠隠滅のため遺体を捨てやすい形に処理したところ妻のソフィーが間違えて客にハムとして売ってしまう。
ヴィーガンのハムが評判を呼び店が繁盛し、妻のソフィーは夫にもっとヴィーガンを殺して肉を売るように勧める。

感想

現実で過激なヴィーガン活動家に実害を受けているような小さな精肉店の店主がヴィーガンを殺しまくってハムとして売るって設定だけで面白いのに、途中からは店主がヴィーガンを殺しまくるダイジェストになっていて、肉屋がヴィーガンをこんな風にぶっ飛ばしたらおもろいやろってふざけてる感じだった。
 
妻がサイコパス気質で連続殺人鬼に憧れているような性格で、夫は肉を本当に愛していてこだわりを持って肉屋をしている職人気質でおとなしい性格だけど怒ると感情のコントロールができないタイプで店を壊したヴィーガンをたまたま見つけて殺してしまう。妻がテレビ番組で見た連続殺人鬼の犯行方法を教えて証拠隠滅させるのと、間違えてヴィーガンの肉を売ってしまうところまでは理解できるけど、肉を食べておいしかったからもっと手に入れようってなるところぐらいから妻の異常性が出てきて夫が困惑し続けてる感じだった。2回目までは夫もブチギレてしまって衝動的に殺してしまうからそこまで違和感はないけど、2回目の殺人で肉のおいしさと店での売れ行きの良さに3人目も殺すことなって、何の因縁も無い相手を殺すことに葛藤するシーンはこの映画で唯一人間味があった。3人目を殺してからは吹っ切れて顔つきも変わってめちゃくちゃかっこよかったし、ヴィーガンを殺すシーンもかっこよかった。ポスターがかっこいいけど本編には出てこないようなシーンなんだろうなと思っていたけど、普通にかっこいい流れでポスターの映像が出てきてすごいと思った。
ヴィーガンと話すと消極的で臆病な性格の夫が殺人意欲が出てきたり、カッコイイセリフでヴィーガンを殺しに行くのがかっこよかったし面白かった。どこを切り取ってもキャッチーで見たいってなるような映像だった。予告編もワンシーンをほとんどそのまま使っていてすごいと思った。
 
ラストで妻が好きで見ていた連続殺人鬼を紹介する番組で夫婦がそろって紹介されるシーンで夫婦が裁判で心残りはって聞かれて「ウィニー」って一言答えて、犯行がばれる原因になったペースメーカーを使っていたウィニーの名前だけを妻が答えるシーンは妻の異常性が出て良かったし面白かった。ウィニーがおとなしい性格でいじめられていたから可哀そうって言う会話があったから、殺すべきではなかったって言う意味で言ったっていう解釈もあるみたいだけど、ソフィーの異常性考えたら捕まる原因がになってしまったという意味の方がしっくりくると思った。

参考

ヴィーガンズ・ハム : 作品情報 - 映画.com


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