映画「1917 命をかけた伝令」の感想

2024-02-20 映画

2月4日
U-NEXTで視聴
ネタバレあり
 
全編ワンカットって謳い文句だったからカットしているシーンとかを探してみたけど、それぞれのシーンの切り替わり以外長回しで撮られていて臨場感がすごかった。
ワンカットだから主人公が気絶しているシーン以外はリアルタイムでストーリーが進むのもすごく見やすかった。
 


 

あらすじ

1917年4月、フランスの西部戦線でドイツ軍と連合軍との消耗戦が繰り広げられていた。スコフィールド上等兵とブレイク上等兵の二人は、ドイツ軍が撤退したのは罠であると知らされ、追撃中の部隊に攻撃中止の命令を伝える任務を与えられる。

感想

事前情報として全編ワンカットに見えるように撮られていると知っていたので、カットが入ったシーンを探してみようと思ったが全然わからなかった。モキュメンタリー作品とかでよく見る手法で風景や壁だけが映っているシーンや爆発のシーンで切り替えているんだろうなと思っていたが、ほとんどそういうシーンがなく、特に冒頭の30分くらいは常に人が映っている上に会話しながら移動しているワンカットで臨場感がすごかった。映っている人数もすごいしセリフもかなり多い上にカメラが移動し続けているのに長回しで撮っていてすごいと思った。
 
全編ワンカットなのでずっと緊張感があって映像に引き込まれるし、特に序盤は主人公たちの顔を映しながら前線基地の中を移動するためどういう状況なのかわかりやすかったし、作戦の無謀さと主人公たちの絶望感が伝わってきた。
ブレイクが死んでしまって絶望しながらも任務を達成するために別部隊のトラックに乗り込むシーンで周りとのテンションの違いと、トラックが沼にハマった時の必死感に周りの兵士の雰囲気が変わるシーンが印象的だった。命令について聞いた兵士がスコフィールドの表情や覚悟を見て態度を改めたり、リスペクトを示すような言動になるのがすごく良かった。
別部隊と離れてからはドイツ兵に襲われたりする展開はあるけど、展開として少し地味で襲われている状況なのに緊張感があまりなかった。ドイツ兵が制圧してる地域で隠れながら見ず知らずの人の赤ちゃんを育えている女の人のシーンは印象的で、特に食べ物をすべて女性に上げるのが主人公が命がけで死ぬ可能性が高いことを悟っている上で覚悟を決めているような印象を受けた。
 
敵兵からの攻撃から逃れるために川に逃げ込んで流れ着いたら、たまたま目的地だったのは少し良く出来すぎてる感があるのと、終盤の展開が少しテンポよく進んで攻撃中止になったのは少し違和感があった。 最後にブレイクのお兄ちゃんに会って遺品を渡した後、オープニングのシーンと同じような場所で休むシーンは個人的には好きだった。

参考

1917 命をかけた伝令 : 作品情報 - 映画.com


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