映画「ボーはおそれている」の感想

2024-03-10 映画

2月24日
映画館で視聴
ネタバレあり
 
ホアキン・フェニックスはジョーカーのイメージしかなかったけど、太りすぎてて予告編では一目でわからなかった。
3時間あるのと事前の評判があまりよくなかったから少し覚悟して観に行ったけど、体感1時間くらいに感じるくらい面白かった。
理解できなかったシーンとか細かすぎてよくわからないシーンとかあったけど、全体的に面白かった。
 


 

あらすじ

些細な事でも不安なってしまうボーは直前まで電話していた母が突然、怪死したことを知る。
母のもとに駆け付けるために出かけるが奇妙な出来事が次々に起こる。

感想

冒頭のカウンセリングのシーンだけがまともで主人公が住んでいる地域がくそほど意味わからないくらい荒れていて、ボーがお母さんが死んだ報告を受けて不思議な旅に出るって感じではなくてひたすら意味わからない世界観で意味わからない行動原理で動いていてついていけなかった。
最終的に母親が息子の自分への愛を確かめるために仕組んでいたことが分かるけど、最初の寝ようとしているときに音がうるさいてて苦情入れられるシーンと荷物とカギを盗まれるシーンだけは母親の仕掛けなのかわからなかった。母親がボーが嘘を付いているような起こり方をしているから本当にただのトラブルにしては不幸すぎる。
 
車にひかれて医者の夫婦の家で保護してもらうけど、明らかに家庭がおかしいし妻の方がテレビを見るように勧めてボーが監視されていることを教えてくれるシーンは親切心なのか不安感を煽るためなのかわからなかったけど、あそこからひたすら不気味な雰囲気が増して言って面白くなっていた。
医者の家から逃げた後の森の劇団の劇がアニメーションと組み合わせられていて不気味な雰囲気がすごかった。パンフレット見たらアニメーションの担当が話題になった「オオカミの家」の人がやってるらしくて不気味かつきれいだったし話として面白かった。全体を通して一番わかりやすかった。
 
最後に家に着いてからは今までのシーンの説明するようなシーンが続いてやっとストーリーが飲み込めた。ただ演出が細かすぎてそこまで気付けないだろってシーンが多かった。母親の会社の従業員の顔写真を使ったモザイクアートの中にボーが作中で関わってきた人の顔が全員分あるって全部母親が仕組んでいたことって分かるシーンとかヌルっと流しててわかりづらかった。
母親が出てきてからはより意味わからないシーンが増えた。ずっと仕えてくれていたメイドを殺してボーが帰る理由を作って行動を監視するみたいなのは狂気がすごいし面白かったけど、セックスした女がなぜか急に死ぬのもよくわからないし、屋根裏の閉じ込められている男(双子?)がいてずっとトラウマになっていた悪夢が現実だったのが分かるのはいいとして急にちんこの化け物が出てくるのがよくわからなかった。父親が性欲にとらわれていることを示唆しているのかもしれないけど意味わからなかった。
 
最後のボートに乗って裁判みたいにこれまでの行動を映し出されて罪深い人間かどうかを判断されるシーンは面白かったし一番好きなシーンだった。明らかにボーが悪くないけど、見方によっては確かに悪意のあるような行動にとらえるし、母親から見たら自分が与えた愛に答えてくれていないと感じて憤慨して最終的に爆発して終わるのがよかった。転覆したボートが移されたままエンドロールに写るのも良かったし、地味に裁判を見ていた観客が帰って行ってるところを描いているのも地味に好きだった。

参考

ボーはおそれている : 作品情報 - 映画.com
映画『ボーはおそれている』公式サイト|絶賛上映中


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