映画「デモニック」の感想

2024-02-03 映画

1月30日
U-NEXTで視聴
ネタバレあり
 
日本で見れるニール・ブロムカンプ監督の映画で見ていないのがこの映画だけだったから見てみたらなんか思ってたのと違う感じだった。第9地区からニール・ブロムカンプ監督の作品を一応追ってるし、2017年くらいに大量に作ってたショートフィルムも見て動向を追っていたけど、途中で制作が中止になった映画とかが多い上に、この映画を撮った後に第9地区の続編作るって宣言したのに今までの作風と全然違うグランツーリスモの実写映画の監督とかしてて大変そうだなって思った。
 


 

あらすじ

カーリーは幼馴染からの連絡で20年前に事件を起こし絶縁状態の母親がこん睡状態でとある医療施設に保護されていることを知らされる。その医療施設では実験を行っており、カーリーにも母親の治療について実験に参加してほしい旨の連絡が入る。

感想

最初にいきなり主人公がお母さんに殺されかけるような悪夢から始まるし、幼馴染との会話から主人公がお母さんに対して拒否感を持っているが、お母さんが意識不明で医療施設に保護されていることをして聞いて、葛藤しながら会いに行く導入は受け入れやすかった。医療施設に行ってからは医療施設の設定に違和感と作りこみが微妙だなって思ったし、治療の方法も効果的ぽいけど技術が謎すぎる。お母さんの精神の世界に入ってからのCGはあえて荒いグラフィックのゲームみたいで良かったし、全体的にオブジェクトがところどころ溶けてるから、建物の構造が変わったり急に建物が生成されたりしても違和感がなかったし引き込まれる世界観だった。
 
お母さんの世界の中で化け物に襲われてからは幼馴染と一緒に悪魔祓いをしていく流れになっていくけど、せっかくVRでお母さんの精神世界に入ったりするっている斬新な設定なのに実は医療施設がヴァチカンのエクソシスト集団で各地の悪霊が付いている人を集めて悪魔祓いしているって分かってただの除霊映画になってしまった。
ヴァチカンのエクソシストが普通に負けてるのも納得いかないし、最後の除霊シーンもあんまりだった。悪霊の本拠地みたいなところでお母さんの精神世界に入って最後に話して、お母さんが元の世界に戻らないことを選択して世界が崩壊していく演出は好きだった。
 
全般的にSFとホラーとVRを組みわせる設定自体は好きだったけど、仮想現実での展開が基本的にお母さんが主人公に対する気持ちを語るのと悪霊の設定を説明するだけで除霊は全部現実世界でやるのがいまいち納得できなかった。

参考

デモニック : 作品情報 - 映画.com


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