1月14日
U-NEXTで視聴
ネタバレあり
最近シチュエーションスリラーにハマっているので、設定見て面白そうって思って視聴。
シチュエーションスリラーにしては回想が多いし、オチの好みも分かれそうだけど個人的には好きな映画だった。
あらすじ
砂漠での任務に失敗したスナイパーと仲間の兵士は敵からの攻撃から逃げ、基地と連絡を取り救出ポイントの村へ向かうために砂漠を歩く。途中で地雷原に足を踏み入れてしまい仲間は地雷で死亡し自分も地雷を踏んで身動きが取れなくなる。
感想
ワンシチュエーションのスリラー映画に求めている要素が最低限満たしてくれるし、テーマが刺さる人はかなり感動できるいい映画だった。
最初の任務を失敗するシーンは主人公の人間性を説明するためのシーンだと思うけど、地雷原に足を踏み込む原因を作るためが一番の目的だと思うし、地雷地帯に不用意に足を踏み入れてしまう要因としては十分だと思ったしすんなり設定を受け入れられた。
最初の方は周りにあるものを集めて現状打破できないか試行錯誤していて、シチュエーションスリラーとして面白かった。脱出出来る可能性を一通り試して脱出の方法がないことと救助までに時間がかかりすぎて生き残れるか微妙な状況であることを知って絶望してからは、よくあるシチュエーションスリラーの映画と同じで希望を見つけては絶望しての繰り返しになった。このジャンルでは珍しく普通に生身の人との接触があって主人公が自力で打開できないことを手伝ったりしてくれるのが良かった。色々手伝ってくれるおかげで主人公が望むものが手に入るが根本的な解決にはならないし、次々に訪れる脅威からは守ってくれないし最低限のものしかくれないから、絶望的な状況下でちょうどいい希望になっていた。
現地の村人の話や主人公の回想や幻覚で見える死んだ相棒の助言の全部が、最後の窮地を脱するためのヒントだったり主人公に勇気を与える要因になっていてスッキリするラストだった。シチュエーションスリラーは登場するものや発言のほとんどが、恐怖演出やラストの脱出の伏線になっているのが好きなので今回の映画も楽しめた。過去のトラウマや思い出を一気に思い出すシーンで人生の分岐点になるような場面に入るときに必ず主人公が一歩踏み出した瞬間にカチっという地雷を踏んだ音が鳴るのもいい演出だなって思った。どの回想も決定的な一歩を踏み出せずに後悔している場面で地雷を踏んで耐えるためにとっていた片膝をついた体制になっているのも良かった。村人の助言を思い出いして前に歩き出すときに、回想の主人公も一歩踏み出すのがとても印象的だったし、一番描きたかったことなんだろうなって思った。