6月9日
アマプラで視聴
ネタバレあり
導入と阿部寛の演技がすごくよかった。
途中から尻すぼみするけどラストであり得ない終わり方して挽回した。
あらすじ
元国民的ニュース番組の「ショウタイム7」の元キャスターの折本眞之輔がやっているラジオ番組に電話が入った直後に発電所で爆破事件が起こる。電話をかけてきた犯人は折本眞之輔を交渉人としてショウタイム7内で様々な要求するようになる。スタジオ内にも爆弾が仕掛けられていて折本や番組スタッフも命かけで要求に答えようとする。
感想
導入の阿部寛のラジオとテレビ番組のショウタイム7が始まるシーンはテレビ番組の方に違和感があたけど阿部寛の演技と声の渋さで痺れた。ラジオ番組の方は自然な感じだったし違和感なく入りこめた。阿部寛のラジオでいきなり犯人から電話がかかってくるけどもう少し普通の電話とかでラジオの普段の雰囲気を知りたいと思った。
犯人から電話がかかってきてからの対応だったり爆発が起こるまでのシーンは長回しが多かったり引き込まれるような演出が多かったけど、独占情報だって張り切りだしてからはありきたりな日本のテレビドラマみたいな演出とストーリー展開で微妙なところが多かった。「ここまでしないとわからないでしょ?」と言わんばかりに序盤にオチで回収する伏線をわかりやすく入れ込んでいたり、人間関係とかをもはや説明口調で話していて不自然に感じた。
犯人と阿部寛のやり取りは阿部寛側が犯人に価値を見出してからはやりすぎだろって言うような演出が増えてそれも冷めた。テレビでそこまで絶対放送しないだろってやり方で不自然だった。
ショウタイムセブンのメインキャスター役の二人が両方とも演技が過剰というか不自然だった。女性の方は特に何か中身のあることを言うわけでもないのにうるさいし、男性の方も敵対心だけで阿部寛に突っかかってきてる感じがうざかったし、そんなことでそんなにキレる?ってくらい迫真の演技で詰め寄ったりイライラしていてムカついた。
犯人の動機とかの物語のオチとしては予想の範囲を出なかったけど終わらせ方が奇抜でメッセージ性を感じた。阿部寛が迫真の演技で語り掛けた後見ていたであろう視聴者たちが別のニュースをすぐに見ていたり、何もなかったかのように音楽番組はパフュームの新曲を紹介していてそのままパフュームが踊るシーンでエンドロールに入ったりしてラストでめちゃくちゃなことしてきて面白かった。正直中だるみしていたのを帳消しにできるくらいにパフュームが踊るエンディングは面白かった。