映画「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ」の感想

2025-05-20 映画

2月9日
映画館で視聴
ネタバレあり
 
最初から最後までじめじめした怖さがずっとあって面白かったが、ジャンプスケアとか派手な演出が少ないからはまらないひとには全然はまらない映画だと思った。
 


 

あらすじ

一緒に遊んでいた弟が失踪してしまった過去を引きずっている兒玉敬太は山で行方不明になった人を探すボランティア活動をしていた。 ある日母親から古いビデオテープが送られてくる。そのビデオテープには弟の日向がいなくなる瞬間が映されていた。

感想

始まった瞬間から若干低予算の雰囲気がしていて期待しすぎてしまったなと感じた。
メインの登場人物の敬太と司が同棲している背景や二人の関係性や出会いについてあえて一切描いていないように感じた。敬太と司の過去や人物像については少しずつ描かれていって最終的にすべてはわからないけど、必要最低限の情報はちゃんと教えてくれていた。
ビデオテープを持った時の司の表情や反応で何かそういうことに関して力があることを示唆すると同時にビデオテープが良くないものっていうのを簡潔に見せていて分かりやすかった。ビデオテープの内容はそこまで不気味なものでもなかったけど、ビデオテープの独特な質感だけで雰囲気があって怖かった。
 
司が霊感があるにもかかわらず幽霊に関することはほとんど言動に出さずに記者の人が防犯ブザーを付けている理由について言い当てるのと敬太に日向君が隣にいることを教えるシーンくらいであとは何かと耳鳴りに苦しんでいるだけなのがある意味リアルだった。終盤のセリフでもあるけどたいていの場合は何もする必要がないし関わらないようにしていて、自分や自分の周りの人が巻き込まれた時だけ霊感を使うのが変に霊能力者みたいな動きをしないところがリアルだった。実際に自分い子供の頃から霊感があって特に幽霊に何かされるわけじゃなかったら同じように特に何もしないだろうなって思った。
不気味な体験について登場人物が長回しで淡々と話すシーンが何回かあるけど、全部すごくうまく話しているわけじゃないけど本当に体験した怖い話を恐る恐る話している感じがとても怖かった。特に民宿の人がおばあちゃんが話していた内容について話すシーンは全然地味なシーンなのに作中で一番怖いシーンの一つで2分くらい一人で話していてすごい撮り方をしているなと思った。怪談師みたいに大げさに抑揚をつけたりしているわけじゃないし演技が下手なように見えるくらい自然に話しているのが逆に怖かった。
 
最後日向君の着ていた服を見つけて絶望する敬太とビデオカメラを持っている子供の敬太を見つけて自分がもう助からないことを悟る司で両方不幸になるエンディングで後味悪かった。最後に敬太を部屋の外から見ている視点がビデオカメラの映像になるのが、あっちの世界に連れていかれた司の視点なのかなって思った。

参考

ミッシング・チャイルド・ビデオテープ : 作品情報・キャスト・あらすじ・動画 - 映画.com


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