2月2日
映画館で視聴
ネタバレあり
コンジアム精神病院と並んで韓国3大心霊スポットと呼ばれているヌルボムガーデンが舞台と聞いてコンジアムがかなり面白かったので公開前から注目していた。
ポスターがかなり良かった。韓国現地のポスターも見たけど珍しく日本版のポスターの方がデザインがよく見えた。
あらすじ
ソヒは夫のチャンスと新婚生活を送っていたが、ある日突然チャンスが首を吊り自ら命を絶ってしまう。葬儀で夫側の親族と揉めた際に流産をしてしまう。悲しんでいるソヒの元に弁護士から連絡がありチャンスが生前に購入していた郊外の一軒家の相続の話をされる。姉と一緒に一軒家に行ってみると生前のチャンスに話していたソヒの理想の家になっていてチャンスの愛情を受け、チャンスが残した家で生活することを決めるが段々奇妙な現象が起こり始める。
感想
アルバトロスのロゴを最初に見せてくれるのは心の準備をさせてくれるからとてもいい。ちょっと期待して観に行ったっていうのもあってかいつもよりアルバトロスのロゴが輝いて見えた。
最初によくわからん韓国のヤンキーが家に入っていって勝手に襲われるシーンから始まるからすごくどういう映画かわかりやすかった。序盤から興味を引くには充分な迫力のあるホラー演出だった。
首吊りから葬式の流れはわかりやすかったけど葬式でめちゃくちゃ乱闘してるのも意味わからないし、主人公が妊娠してるのに普通に乱闘止めようとしてて流産するのはあまりにも不注意すぎるし旦那側の親族もそこまで罪悪感感じてないように見えて違和感がすごかった。
退院してすぐのソヒのもとに弁護士から連絡があり、自殺した夫がソヒが昔に話していた理想の家をそのまま再現してくれているのを見て愛情を感じるシーンは暖かい気持ちになったが家の中が不穏な雰囲気が漂っていてギャップがあってホラー演出が際立っていた。
お姉さんがすごく優しくて一緒に住むように提案してくれるけど、夫が作ってくれた自分の理想の家で住むのが夫への愛情表現だと思って断ってお姉さんは反対だったのになんだかんだ手伝ってくれるのはすごくいい関係性だと思った。ただ、お姉さんがすごくクレーマー体質の情緒をしていてうるさく感じるシーンが多かった。移り住んでからのホラー演出はジャンプスケアは適度に入れつつ妄想や夢の中で少しずつ自分の生活がむしばまれていくような不安感がうまく表現されていてそこそこ怖かった。
勝手に家について調査している霊媒師が出てきてからはテンポがすごくよくなっていって見やすかった。最初は目的が分からなかったけど、刑事さんが持っている写真などを手掛かりに自分で調べていって最終的に霊媒師のところにたどり着いてからの悪霊に操られて関係者が次々死んでいっていたのが分かるシーンと被害者がどのような目に合ったか説明される回想は少し雑な部分もあったけど迫力もあって面白かった。
警察から逃れて家に着いてからは基本的に悪霊と旦那の回想がメインで進んで行って、直接対決みたいなところもあるけど、最終的には受け入れてハッピーエンドだった。ただ、回想で地味に旦那が未成年とセックスしてるのが当たり前みたいに描かれているだけはかなり違和感を感じた。
エンドロールでヌルボムガーデンがどういうところか説明されるけど、霊現象が本筋とは全く関係なくてヌルボムガーデンの雰囲気と不自然に人が死ぬというところだけを切り取って話が作られていて別にヌルボムガーデンって名前で作る必要がなかったんじゃないかって思った。