映画「憐れみの3章」の感想

2024-10-20 映画

10月13日
映画館で視聴
ネタバレあり
 
意味が全く分からなかったけど、クソほど面白かった。
哀れなるものたちで始めてヨルゴス・ランティモス監督の映画を見て今回が2作目だけどかなり好きな作風かもしれない。
演出や音楽の使い方すごくいい。音楽単体でもいい曲が多いけどシーンにマッチしていて登場人物の感情を表現するのに効果的ですごく印象に残った。
 


 

あらすじ

意味わからん過ぎてあらすじ書けない。
同じキャストが3つの別々の物語を演じる。

感想

意味わからんけどクソ面白かった。
一つ目の話が普通に好きで面白かった。強大な権力者の無茶な要望から自ら逃げたつもりでいた主人公が実際に離れて見たら与えられた生活を失うのを恐れたり、自分で選択することができないことに悩んだり依存していたことに気付いて自ら戻るために人を殺すのがシリアスな意味でも面白かったし殺すときに無駄にドリフトしながら勢いよく無駄に2回も轢くのが面白かった。地味にクスッとするシーンが全体的に多かった。
 
2つ目の物語はあまりハマらなかったけど、妻がいなくなった主人公を同僚とその妻が励まそうと一緒に食事しに来たシーンでいきなり4人でセックスしている映像を見始めるは普通にイカれてて面白かった。妻が帰ってきて妻が別人かもしれないって気付いてからはただの統合失調症って感じで少し辛かった。最後に主人公の命令通りに自分の肝臓を取り出して死んだ後に本当の妻が帰ってくるのがよくわからなかった。
 
3つ目の話は分かりやすく宗教に依存している二人が、教祖の命令通りにひたすらに力を持っている女の子を探していて設定が分かりやすくて見やすかった。ずっと何の説明もなくエマ・ストーンの運転が異常なほど荒くて常にベタ踏みドリフトしてて運転シーンが常にじわじわ面白かった。設定が分かりやすかったから疑問とかモヤモヤなくシュールなコメディーシーンを楽しめた。最後のスタッフロール越しの勝確ダンスが最高だったしひたすらに運転も荒くて面白かった。
 
最後に3つのストーリの主語になっていたR・M・Fが3つのストーリーで地味な役をやっていたおっさんだったっていうのをばらして「お前かよ」ってクスッてした。しかもR・M・Fがそれぞれの物語で主人公たちに影響を与えるような役だから何かのメタファーのようにも考えられるから考察のしようがあってすごくよかった。2つ目の物語でちょっと心おれそうだったけど、最後まで見た時の満足感がすごかった。
 
現地のポスターデザインも日本版のポスターデザインもすごくよかったから販売してほしい。

参考

憐れみの3章 : 作品情報 - 映画.com


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