目次
3月1日
映画館で視聴
ネタバレあり
めちゃくちゃ面白かった。
単純にヨルゴス・ランティモス監督の作品にハマってる。
詳細
- タイトル:ブゴニア(原題:Bugonia)
- 監督:ヨルゴス・ランティモス
- 2025年製作/アイルランド・イギリス・カナダ・韓国・アメリカ合作
- 上映時間:118分
- 劇場公開日:2026年2月13日
- 配給:ギャガ
あらすじ
田舎に住み養蜂をしながら工場で働いて生活しているテディと従妹のドンは陰謀論にハマり宇宙人から地球を守るために世界的に知られた製薬会社のカリスマ経営者ミシェルを誘拐する。ミシェルは状況を把握すると彼らの馬鹿げた主張を一蹴して言いくるめようとするが一歩も引かないテディたちに圧倒され話を合わせ始める。
感想
哀れなるものたちを見てから完全にヨルゴス・ランティモス監督のファンになって今作も公開前から期待しながら観に行ったらちゃんと期待以上の面白い映画だった。
芸術映画みたいな雰囲気をまといつつも内容はどう見てもシュールコメディで、最初は何をしてるんだって困惑するところもあるけど、迫真の演技ですごい迫力でよくわからないことを真剣にしているところをアートのように映しているのが面白くて仕方なくなってくる。憐みの3章でも同じ面白さがあったけど今作は最初からストーリーが分かりやすい分見やすくなっていた。
最初にテディが映ったシーンから終始ひたすら典型的な陰謀論者に見えるし挙動不審でめちゃくちゃな言動してるのに説得力があって違和感なく受け入れることができた。服装からおかしいし田舎で養蜂をやっていて家族にトラブルを抱えていて大手企業の倉庫で仕事をしているすごく想像しやすい変な人で見たことあるような気さえする。テディの従妹で自分に自信がなくてテディに頼りきりなドンもいいキャラしていたし役者さんもはまり役だった。
ミシェルも典型的な金持ちで郊外に大きな家を持っていて美容や健康意識が高くてトレーナーを家に招いてトレーニングをしている。誘拐する際にそのトレーニングの成果が出るが睡眠薬を打たれて倒れてしまう。この抵抗するシーンも迫力と怖さがあって一気に物語に引き込まれていった。それまではテディの語りやミシェルの仕事風景が多かったから日常から一気に非日常に持っていかれた。
ミシェルが目を覚まして最初に状況を理解しするまでに寝ている間にされたことを質問していくがテディへの接し方が誘拐犯と人質から陰謀論者と被害者に変わっていく過程や動揺の仕方も説得力があって本当にこんな感じなんだろうなって思った。
テディの言っている宇宙人論がめちゃくちゃなのに細かい設定まで作りこまれていてミシェルが何をしてもテディの知識の範囲内のことで処理できてしまって逃げ出す隙がなかった。
電流を流してアンドロメダ星人かテストして普通なら耐えられない電圧に耐えられたから女王だと判断して精一杯もてなすようになるのも意味は分からないけど筋自体は通っていてそれがシュールな雰囲気を作っていてミシェルが普通のことを言うだけで少し面白かった。食事シーンでミシェルの発言に激高したときの動き方とかも怒り慣れてない感じがすごかった。
ラストで全部伏線を回収して人類滅亡シーン大喜利を何パターンも見せてちゃんとコメディをしてきた。すごくいい終わり方だった。
音楽が前作からすごく好きで今回もすごくよかった。実験の時にBasket caseを使っているのもテディのキャラに合っててよかった。