10月1日
映画館で視聴
ネタバレあり
初めて見たウェス・アンダーソン監督の作品がアステロイドシティで、雰囲気がすごく好みなのにあまりにもストーリーが難しくて今作もついていけるか心配だったがアステロイドシティよりかなり見やすかった。
ストーリーの細かい部分は理解できていない感じがするけど映像の雰囲気とコメディ部分が面白くて最後まで楽しめた。
詳細
- タイトル:ザ・ザ・コルダのフェニキア計画(原題:The Phoenician Scheme)
- 監督:ウェス・アンダーソン
- 2022年製作/アメリカ・ドイツ合作
- 上映時間:102分
- 劇場公開日:2025年9月19日
- 配給:パルコ
あらすじ
6度の暗殺未遂を生き延びた大富豪のザ・ザ・コルダは、独立国フェニキアの全域に及ぶインフラを整備するフェニキア計画を画策していた。成功すれば今後150年にわたり毎年ザ・ザに利益が入ってくる。しかし妨害により赤字が拡大し計画通りに進まなくなってしまう。ザ・ザは疎遠になっていた娘のリーズルとともにフェニキア全土を横断しながらそれぞれのインフラを担当している実業家と資金について交渉していく。
感想
今作も始まって数秒でウェス・アンダーソンの作品だなってわかるような映像から始まってテンポよく進んでいった。少し話が速すぎてついていけないところもあったけど前回観たアステロイドシティよりはコメディ部分が分かりやすくてクスって笑えるシーンも多かった。
娘に計画を説明するシーンはきれいで面白かったけど何を言っているかは全然わからなかった。ただただセットがきれいでそれだけで満足だけど、うそ発見器とか細かい小物がしょぼい感じのも混じっていてそこが少し面白いし好きだった。
修道女として信心深い娘のリーズルが少しずつザ・ザの考え方に染まっていったり派手なナイフやパイプを持ったりしていくのが親子の絆が深まっている演出としてもよかったし、どんどん俗世に染まっていく修道女の姿も面白くて、シーンが変わるごとにあって細かい変化が楽しみになって見つけると笑えた。
作品中に出てくる美術品が実際に博物館から借りてきた本物の絵画っていうのをパンフレットで知ってこだわりがすごいなって思った。非現実的で作り物感があるセットに本物の美術品があるのがアクセントになっていた。エンドロールでも美術品とかについて書かれていて見ていて面白かった。