8月11日
映画館で視聴
ネタバレあり
短期間の撮影と低予算で撮られた映画らしくて、低予算感は度々見えるけどワンシチュエーションで話が進むからチープさや違和感があるシーンなどはなかった。
パンフレットも入国審査について解説に終始していて勉強になった。
詳細
- タイトル:入国審査(原題:Upon Entry)
- 監督:アレハンドロ・ロハス、フアン・セバスティアン・バスケス
- 2023年製作/スペイン
- 上映時間:77分
- 劇場公開日:2025年8月1日
あらすじ
スペインのバルセロナから移民として移り住むためにニューヨークに降り立つ。グリーンカードの抽選で移民ビザに当選していて書類もそろっているが入国審査でパスポートを確認した職員に別室に連れていかれる。
感想
導入の飛行機のシーンでディエゴが入国審査のシミュレーションをしたり薬をこぼしたり、入国審査の列で異常に緊張したりと怪しい行動こそしているが、決定的に変な行動や明らかに審査に影響があるような行動はしていないのに別室に連れていかれ、理不尽な扱いへの違和感と不穏な雰囲気が漂っていてすごく引き込まれた。
何も説明されずに待合室に通された不安と焦りからいろいろな行動をとるが、結局大人しく待つしかなくて順番が来た時にはかなりフラストレーションがたまっている様子だった。そこから高圧的にまるで犯罪者かのように荷物の検査をされて段々苛立ちから恐怖に変わっていって、特に派手なシーンはなかったけど緊張感があって観ていて飽きなかった。
尋問が始まって愚痴を母国語で話したら英語しか話せないと思っていた職員の人も話せて注意されるシーンは絶望感があって好きだった。
最初は手続き上問題ないことを説明していて高圧的な職員に腹が立つシーンが続くけど段々とディエゴが妻に内緒にしていることが出てきたり移民になりたがっているような証拠を職員が突き付けてきたりして空気が変わっていって一気にディエゴが悪役になっていったのが印象的だった。一瞬部屋に一人にされた隙に電話で連絡を取ろうとしたりと怪しい行動が目立ってきてその後の尋問でも明らかに嘘を付いているようなシーンが多くあって本当にディエゴが悪役になっていった。
パートナーのエレナのターンに回ってきてディエゴが嘘を付いていたこととエレナが知らなかった過去が出てきて動揺している様子が印象的だったし、職員の質問が厳しくなるにつれて謎に部屋の外でやってる工事の音が段々大きくなっていって怖さすらあった。最後には部屋の電気も切れて一番インパクトがあるシーンだった。部屋を移動してからは少し落ち着いて話が進んだ。
エレナが本当にダンサーをしているかを証明させるために踊って見せろって言って断っているときは高圧的に言っていたのに踊り始めようとしたら一瞬で「もういい」って辞めさせるのはめちゃくちゃうざかった。
ラスト二人の仲が悪くなってこれから一緒に入れるか微妙なうえに審査も落ちるんだろうなって雰囲気が漂っていてどういう展開になるんだろうと思っていたら審査官に呼ばれて入国許可が出たことを告げられてぶつ切りのように終わるのと二人の驚いた顔が最高だった。