映画「ドリーム・シナリオ」の感想

2025-01-08 映画

12月7日
映画館で視聴
ネタバレあり
 
ニコラスケイジが世界中の人の夢の中に出てくるって設定だけで元気になれたので、アクスタ付きのムビチケ買って観に行った。
夢の中の世界観がすべてよくて、何個も連続で出てくるけど全部印象的で面白かった。
 


 

あらすじ

大学教授のポールはごく普通の生活を送っていたが、ある日何百万人もの夢の中にポールが一斉に現れる様になり一躍有名人になる。夢だった本の出版に向けてメディアなどを利用するが、ある日を境に夢の中のポールが様々な悪事を働くようになり世界中でポールが嫌われるようになる。

感想

序盤の少しずつ自分のことをなぜか知っている人が増えていく場面の演出とそれに対するニコラスケイジの演技がすごく自然で不思議な体験をしている人のどうしていいのかわからないような感じがすごく自然だった。主人公のポールがいかに普通の男で今後特に何か注目されたりすることなく普通の人生を送っていく人なのかがすごく短い時間で描かれていた。自分の研究についての本を出したいって願望とそれを邪魔するように自分の研究をマネされて論文として発表されそうだったりそれなりに夢と悩みを抱えていて、有名になってからのポールの言動にそのあたりが現れていたけど、少しの暴走も先に納得できるくらいには最初の方にちゃんと描かれていて自然だった。
 
自分の夢を見ている人が多くいることに気付いてすぐのポールの浮かれ方や、大学の抗議で学生に自分の夢について聞くシーンは不思議な世界観の映像の連続ですごく面白かった。すごく短い世にも奇妙な物語を見ているようでもっと見たいと思った。最初の方は何もしないだけだったけど、どんどん危害を加えるようになってからはホラーになっていって怖った。
有名になったポールの知名度を利用しようとしたベンチャー企業の胡散臭さがリアルだった。本を出したいだけでインフルエンサーみたいに積極的に有名になろうとは思っていないポールとベンチャー企業の社員たちの会議の気まずさもすごくリアルに描かれていて目をそむけたくなるくらいきつかった。
 
何もしていないのに世界中の人に嫌われるようになってからはポールの反応もリアルでただただ可哀そうだった。ここまでのことはなくてもSNSで変に切り抜かれたりで同じような経験をする人とかがいてもおかしくない世の中で、設定やストーリーはすごく不思議なのに少し身近に感じるような恐怖があってとても不思議な怖さがあった。
ラストは最初に聴いた妻の夢を叶えて感動的なラストだけど、絵面がコメディーでしかなくてシュールだった。

参考

ドリーム・シナリオ : 作品情報 - 映画.com


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