11月3日
映画館で視聴
ネタバレあり
予告編の最後に「どんでん返しのその先へ」ってキャッチコピーがダサいし、シャマラン監督の今までの映画のラストがどんでん返しの展開が多いのをいじってるみたいで面白かった。
シャマランだなぁって感じの映画だった。
シャマラン本人も出てるしシャマランの娘が世界的なスター役で出てて、シャマランもそういう親ばか的なことするんだって思った。
あらすじ
クーパーは溺愛する娘のライリーが夢中になっている世界的歌手のレディ・レイブンが出演するライブのプラチナチケットを手に入れてテストでいい成績を出したご褒美として一緒にライブに行く。
世界的に有名な歌手のライブとはいえ異常な数の監視カメラや警官に気付いて何が起きているのか探り始める。
感想
すごく子供を愛してる良いお父さんが勉強を頑張った娘のために好きなアーティストのライブのチケットを頑張って取って連れて行ってるシーンから始まってクーパーがすごくまじめで娘のライリーともいい関係性を保てているのが分かるほっこりする映像で始まるのに、トイレで監視カメラの映像を見るシーンから急にサイコパスの顔になって恐ろしい人間に見えて底しれない怖さがあった。連続殺人鬼の設定なのに劇中で実際に人を殺すシーンがないのにライブ会場の警備の多さとか些細な違和感に気付いてどんどん対策していく展開でシリアルキラーらしさを演出しているのがすごいと思った。
ライブシーンは壮大だしそれなりに良かった。急に普通にシャマラン出てくるし、レディ・レイブンがアップになったシーンで気付いたけど普通にシャマランの娘が演じててシャマランも親子で出演したり、娘に有名人役をやらせたりする親ばか的な部分があるんだっていうのが分かってちょっと面白かった。主人公もサイコパスなシリアルキラーだけど家族愛が強い演出が多かったし、家族愛もテーマの一つだからそういうキャスティングにしたのかなって思った。シャマランの娘も普通に演技上手かったから違和感なかったし、若い子供に人気がある人気歌手って言われたらそうなんだろうなってビジュアルしてて親子で出てるって顔がアップで映るまでは気付かなかった。
予告編で「どんでん返しのその先へ」ってキャッチコピーだったから期待しすぎていたっていうのもあったけど、叙述トリックとか実はミスリードするようなシーンが最初の方に含まれているとかがなかったのは少し期待外れだった。ただ、もう無理かなって展開からひたすらそうやって切り抜けるんだっていうのを繰り返して、「終わりかな?」ってなってから「終わらないんだ」っていうのを短時間に繰り返しやり続けてテンポよく細かいトリックを連続して見せてくれるから普通に面白かった。
クーパーが見ていた幻覚とか異常に体調不良の人がいたりとか意味深なシーンがいくつもあったけどそこはふんわりとしか回収されていなかったのはモヤモヤした。子供の頃の母親の教育のせいで性格がゆがんだみたいなことぐらいしか読み取れなかった。考察することもできないくらいこの部分の情報が薄かったから、自分の殺人衝動を母親に注意されて閉じ込めていた結果シリアルキラーになったぐらいしか読み取れなかった。