6月25日
映画館で視聴
ネタバレあり
めちゃくちゃきれいだったし、音楽もよかったから映画館で見れてよかった。ストーリーの構成や演出が好きで見てて楽しかったし面白かった。
最後に違和感や謎が解明されていく感じがすごく好き。
あらすじ
郊外で小学5年生の子供を育てるシングルマザーが子供の言動や持ち物に違和感を覚えていじめを疑い始める。子供の証言から担任の堀先生にいじめれていると疑い解決のために動き始める。
感想
母親、先生、子供の3人の視点から同じ時系列で描かれていて一番最初の母親の視点ではひたすら違和感を覚えるような展開を見せて、後の二人の視点で謎を解いていくような演出がすごく面白かったし引き込まれた。
タイトルが怪物なので一連の事件の正体の怪物が誰なのかを考えながら見ることになるが、視点が変わるたびに違う人物が怪物に見えて最後まで展開が読めなくて集中して最後まで見れた。三人それぞれの視点ではちゃんと正義があるし、母親視点ではかなりクズに描かれていて違和感もすごかった先生が後の二人の視点からはなんでそんな行動をとっていたのかちゃんと説明されていていい先生だったのが分かっていくのがすごく好きな展開だった。母親視点では謎な部分がかなり多かったけど、それが一つずつ丁寧に説明されていくのがすごく気持ちよくて好きな演出だった。特に母親目線の時に学校の中でガラスが割れる音とか話声とか楽器を演奏している音が後ろでなっていて、それが他の登場人物の目線に変わったときに時系列の説明の役割になっているのがすごく好きだった。
俳優も全員良くて、安藤サクラがめちゃくちゃお母さんしてるし、子役の子の雰囲気がすごくあって主要な二人はどっちも怪物感があってサイコパス的な行動をしててもおかしくないように見えた。瑛太もひたすらよかったし、おばあさん校長先生も雰囲気がすごくて怪物感がずっとあったけど、子供目線ではかなりいい先生に見えるのが本当にすごいと思った。
ラストのシーンがすごくきれいで主人公の二人が幸せになって終わるのはすごくいいけど、現実か死後の世界か微妙な描き方でふんわり終わるのは少しモヤモヤした。お母さんとか先生がいなかったし、二人のセリフからもたぶん死んだか夢落ちなんだろうけど、生きててちゃんと現実で幸せになるようなエンディングだったらもっと好きになれたと思う。